フリマアプリ利用はサステナブル?楽天「ラクマ」が取り組む循環型社会への挑戦
環境月間の6月、国連環境計画(以下、「UNEP」)が主催するスペシャルトークイベント「古坂大魔王と考える、業種を超えたサステナビリティへの挑戦!」が開催されました。
UNEPは2020年6月より、資源の再利用が当たり前の世の中となるように、普段の暮らしの中に持続可能な活動を取り入れることを目的とした「UNEPサステナビリティアクション」という取り組みを行っています。本イベントはその一環として、UNEPサステナビリティアクションのアドバイザーを務める古坂大魔王さんにもご参加いただき実施されました。
楽天からはサステナビリティ部の上野さんと楽天「ラクマ」のマーケティングを担当する内田さんが参加し、楽天「ラクマ」の循環型社会の形成に向けた取り組みを紹介しました。本記事ではイベント内容を中心に、楽天「ラクマ」のサステナブルな社会に向けた取り組みについてレポートします!
「UNEPサステナビリティアクション」とは?
UNEPサステナビリティアクションは、「私たちのアクションが地球を守る。」をコンセプトに2020年6月に発足しました。地球環境問題の中でも、特にリサイクルをはじめとした、循環資源の活用を中心にサステナビリティの促進を行うことを目的として、国連や政府、企業や生活者が横断的につながるプラットフォームとして様々な取り組みを行っています。楽天グループも、この取り組みに賛同し、活動に参加しています。
今回実施されたスペシャルトークイベントは、サステナビリティや資源のリサイクルなどを生活に取り入れていただくための啓発を目的とし、過去2回開催されています。第3回目は「古坂大魔王と考える、業種を超えたサステナビリティへの挑戦!」と題して、セブン&アイ・ホールディングス・ファーストリテイリング・楽天の3社が登壇しました。各社のサステナブルな取り組みについて、UNEPサステナビリティアクションのアドバイザーである古坂大魔王さんも交えての意見交換等が行われました。
本イベントの様子は、UNEPの公式HPでも公開しています!
ここからは、イベントで紹介した内容を中心に、楽天「ラクマ」の取り組みを紹介していきます!
不用なものを次に必要とする人へつなぐプラットフォーム、楽天「ラクマ」
フリマアプリの楽天「ラクマ」は、若年層からシニア層まで、幅広い世代の方に利用されてます。洋服や本をはじめとした様々な商品が日々売買されており、不用なものを次に必要とする人につなげるプラットフォームとして、ビジネスを展開しています。
そんなフリマアプリのビジネスモデルそのものが実はサステナブルであることを、皆さんはご存じでしたでしょうか?
不用なものを次に必要とする人へつなぐ「再利用(Reuse)」。また再利用することでゴミの発生を防ぐ「削減(Reduce)」。楽天「ラクマ」のビジネスモデルは、再利用とゴミの削減という点で持続可能性に貢献しています。
楽天「ラクマ」では、再利用に関して繰り返し使える梱包資材の開発や、NGOと連携した途上国への寄付といった取り組みも実施しています。
ラクマユーザーの中でも高まるサステナブルな意識
楽天「ラクマ」を利用しているユーザーの方々にアンケートを取ったところ、約7割の方が「日常にサステナビリティを取り入れたい」と回答し、実際にユーザーのサステナビリティ意識が高まっていることがうかがえました。
楽天「ラクマ」では個人間に限らず循環型社会の実現にさらに貢献していけるように、様々なステークホルダーとの協業も進めています。ここからはイベント内で発表した事例を紹介していきます!
循環型社会と親和性の高いファッション
まず紹介するのは、ファッションを軸に実施した「循環型ファッション」の事例です。
楽天「ラクマ」ではファッションに関連する様々なステークホルダーと協力して取り組みを行っています。アパレル企業のベイクルーズグループには、店員さんが着なくなった服を集めていただき、楽天「ラクマ」上で出品いただいています。また、“不用品をごみにしない社会”の実現をテーマに、楽天「ラクマ」の考えに共感していただいたインフルエンサーの方々に着なくなった服を出品いただく取り組みを行っています。
その他にも、新型コロナウイルスの感染拡大前には、ハロウィンの時期に渋谷でたくさんゴミが発生することに着目し、「ハロウィンごみゼロ大作戦」という施策を実施しました。
渋谷区とも協力のもと、2018年から駅周辺に設置されたゴミステーションにて不用なったコスチュームなどを回収。クリーニング後に楽天「ラクマ」で販売しました。また、昨年からは新たな取り組みとして3人のアーティストとコラボレーションし、廃棄される空き缶などの資源でアート作品を制作しました。これらのコスチュームや作品は大変人気で、販売後すぐに完売してしまったようです!
ここまでファッションに関連した、楽天「ラクマ」の循環型社会実現に向けた取り組みを紹介しましたが、ファッション以外にも様々な取り組みを行っています。
循環型社会は再利用だけではない。農業支援の取り組み
楽天「ラクマ」では、農業支援の取り組みにも力を入れています。
最初に紹介するのは、廃棄フラワーの加工販売の取り組みです。
毎年「母の日」には、多くのカーネーションやお花が生産されプレゼントとして贈られています。一方、規格外の花だと廃棄されてしまうという状況も生まれていました。
楽天「ラクマ」ではそこに対して何かできないかと考え、廃棄されてしまうカーネーションをドライフラワーとして作品を作成し、「母の日」の贈り物として販売することを企画しました。
本企画では小規模農業を実施している生産者と廃棄フラワーの削減に取り組む企業の皆さんにご協力いただきました。一品、一品、真心を込めて手作りされた、廃棄される予定だった花から作られたドライフラワー。2020年から、「母の日」の時期に販売を行っており、毎年非常に人気の商品です!
その他に楽天「ラクマ」では、農林水産省が推進する女性就農支援の取り組み「農業女子プロジェクト」に参画し、女性の就農支援も行っています。
具体的には小規模農業を実施する女性の方々に、楽天「ラクマ」が運営する「ラクマ ファーマーズマーケット」上で、育てた農作物を販売していただく取り組みをしています。この取り組みでは、小規模農家の方々の販売支援をすることで、農作物の廃棄を防ぐことも目的としています。
ここまで、イベントの中で紹介された、楽天「ラクマ」のフリマアプリという特徴を生かして、様々なステークホルダーと協力して循環型社会の実現を目指した事例を紹介しました。
楽天「ラクマ」の内田さんは、事例紹介の最後に「今後も様々なステークホルダーとの強化を図り、ユーザーや事業者の皆様をはじめ、多くの方を循環型社会の形成に巻き込んで、循環型社会の実現に貢献していきたいと思う」と話していました。
古坂大魔王が考えるフリマアプリの魅力とは?
楽天「ラクマ」のセッション終了後には、アドバイザーの古坂大魔王さんとのトークセッションも行われました。
古坂さんは、「フリマアプリは本当にサステナブルだなと思います。特に商品にストーリーが加わってくるのが良いですよね。今日もストーリーのひとつとして、環境に配慮しているという言葉がありましたよね。これがすごいストーリー性があっていいなと思ったんですね。どうやって高く売ろうか、価値をつけて儲けようかという考え方から、小学校のバザーみたいなものだと思ってフリマアプリを使用すると、気分も良く販売できるのではないかなと感じました」と話していました。
古坂さんは趣味がプロレスのマスクを集めることのようで、実際にフリマアプリを使用しているというお話もされていました。プロレスのマスクは販売している場所が限られるため、フリマアプリを使って個人間で購入する機会が多いようです!
ささいなことから循環型社会への貢献はできます。気軽に始められるサステナビリティの取り組みとして、楽天「ラクマ」をはじめとしたフリマアプリを活用していただけたら嬉しいです。
楽天「ラクマ」では今後も、様々なステークホルダーと協力して、サステナビリティを身近に感じていただけるような取り組みを実施していく予定ですので、今後の展開にもぜひご注目ください!